はじめに:なぜ「学びのサイト」で医師のキャリアの話を書くのか
このサイト「パパの学びノート」は、もともと子どもの学びをどう支えるかを、一人の親として記録するために始めました。運営している私自身は、現役の医師として日々診療にあたっています。
子どもの教育について書く一方で、私はもう一つ、自分が当事者である「医師の働き方・キャリア」についても発信していきたいと考えています。医療の現場には、外からは見えにくい働き方や進路の選択肢がたくさんあります。同じように悩む医師の方に、当事者だからこそ書ける情報を届けられればと思い、このカテゴリを設けました。
この記事はその最初の一本として、私自身が専門医として働いてきた経験をもとに、医師のキャリアと働き方について考えていることを書いてみます。
総合病院の専門医として働くということ
私は内科系の専門医として、これまで10年以上、総合病院での臨床に携わってきました。
自分の科として患者さんを受け持つ診療に加えて、他科に入院中の患者さんや外来患者さんについて相談を受け、専門的な立場から診療に関わる場面も多くあります。自分の専門領域に閉じず、院内のさまざまな科の医師や、看護師・薬剤師・検査技師といった多職種と日常的にやり取りをする仕事です。そのため、専門知識と同じくらい、コミュニケーション能力が重要になると感じています。
医師には、思っているより多くの働き方の選択肢がある
医師として働き始めると、目の前の診療に追われ、自分のキャリアの選択肢を立ち止まって考える時間はなかなか取れないものです。けれども実際には、医師の働き方には幅があります。
代表的なものを整理すると、次のような形があります。ひとつは勤務形態の違いです。常勤として一つの病院に腰を据えて働く形、非常勤として複数の現場に関わる形、スポットで単発の勤務を組み合わせる形。それぞれに、収入の安定性、生活との両立のしやすさ、経験の積み方といった面で違いがあります。
もうひとつは専門性に関わる選択です。どの診療科を選ぶか、専門医をどう取得していくか、サブスペシャリティをどう定めるか。これらは、その後のキャリアの方向性を大きく左右します。
そして、ライフステージとの兼ね合いもあります。子育てや家庭の事情、自分自身の働き方の希望に応じて、同じ医師でも選ぶ道は変わってきます。私自身も、子どもを育てる親として、診療と家庭をどう両立させるかは常に考えているテーマです。
キャリアを考えるときに、私が大事にしていること
働き方を選ぶうえで、私が大切にしているのは「情報をうのみにせず、自分の状況に照らして判断する」という姿勢です。これは医師として診療にあたるときの基本姿勢と同じで、根拠を確かめ、自分のケースに当てはめて考える、ということです。
医師のキャリアにおいても、「みんながそうしているから」ではなく、自分が何を優先したいのか——収入なのか、専門性なのか、生活との両立なのか——を整理することが、納得のいく選択につながると感じています。
そのためには、まず選択肢を正しく知ることが出発点になります。どんな働き方があり、それぞれに何が向き不向きなのか。情報を集め、比較し、自分に合うものを見極める。このサイトでは今後、そうした判断の材料になる情報を、現役医師の視点から少しずつ書いていきたいと思っています。
おわりに
医師のキャリアに、唯一の正解はありません。一人ひとりが、自分の専門性や価値観、ライフステージに合った形を見つけていくものだと思います。
この記事が、自分の働き方を一度立ち止まって考えるきっかけになれば嬉しいです。今後も、医師の働き方やキャリアについて、当事者として感じていることや調べたことを発信していきます。
具体的な情報収集の方法については、別の記事で医師の転職と情報収集の進め方をまとめています。


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